大嫌いだった母を大好きになった理由

こんにちは、尚代母ちゃんの部屋にようこそ♪

もうすぐ、癌手術の日から丸5年となる6月10日がやってきます

今日は、私の一番大きな心のしこりだった母の話を少しだけしたいと思います

 

母は、3人姉妹の長女として育ちました。

早くに父親を亡くし女ばかりの家族の中で家長のような存在だったようです

その頃から徐々にきつい性格が育ってきたのでしょうか・・・

妹の叔母たちとはかなり違うキョーレツなキャラクターでした。

 

私が幼い頃覚えている母の優しい顔はありません

父との諍い、私への怒り・・・だから私は幼い頃ずっと母を鬼だと思っていました

父が3歳の時出て行ったあと、私と母は二人きりになりました

私にとってオアシス的な場所は家ではなく、

祖母と叔母たちのいる週末や長い休みを過ごす祖母の家でした

 

ずっと母親と上手くいかずに悩んできました、

癌になる前、私にも子供が二人生まれましたが

母親としての彼女の生き方に理解は出来ても納得は出来ませんでした

だから、彼女を愛することは到底出来ないことでした

 

癌になって、それが右に出来たことは女親との確執に原因があると

スピリチュアル系の本で読んだとき

妙に合点がいきました

 

でもそれは

癌と向き合うことイコール母と向き合うことでした

母を理解できても愛せない・・・・なぜなんだろう・・・

 

あるセッションで空っぽの椅子という

目の前にいない人に自分の心を吐露するという時間がありました

私は泣きながら、

亡くなった父親とそして母にその椅子に座って必死に向き合いました

言えなかったこと、聞いて欲しかったこと、言いたかったことを

そこに存在しない二人にぶつけました

 

そのセッションの後

なぜでしょう、親も人の子と思えるようになったのです

つまり、自分の親として観るのでなく、

一人の人間として見つめるようになりました

 

すると

あ~~この人ももしかしたら苦しいんじゃないだろうか・・・

そんな風に感じるようになって

 

少しずつ自分の心をフラットなままで接することが出来るようになっていきました

 

当然相手は変わりませんから

私の感情を試すような言動を仕掛けてきます

 

その度に私は

これもお試し!!

ここで巻き込まれない!!

そう決めて、必死に一人の女性としての母を受け入れようとし続けました

 

何があってもどんなことがあってもどんな態度をとられても

ただ淡々と

理不尽と思えば静かにそれを伝え続けました

 

数年たった頃

母がそれまでライフワークにしてきた商売を辞めることになりました

その頃、母の店は借金で続けることは不可能になっていました

家も抵当に入り、このままではすべての財産がなくなる

 

見るに見かねた叔母たちが私に相談してきました

 

私は、母の財産整理に乗り出しました

私は母と必死に向き合いながら

不安定な心の母は、私を罵倒することもありました

まだ、癌から3年半しかたっていなかったので

家族も叔母たちも心配しながら私を見守ってくれました

 

借金の整理をして、家を売却し、何とか老後の生活費のめどを立て

マンションを探し、引っ越し

その間、母はストレスで入院

退院後、商売を辞め新しい生活に入る頃

母は変わり始めました

私に文句や罵声を浴びせなくなっていったのです

それどころか、優しい言葉をかけてくれるように

え~~~~こんな優しい言葉知ってたの?っていうくらい

 

すべてかたづけて

母が強く望んだ二人きりの温泉旅行に行きました

 

いろいろハチャメチャあったけど

その間も私は母に優しい態度で接することが出来ました

 

「もう、明日死んでしまっても良いくらい楽しかった」

母は旅の終わりに私にそう言ってくれました

 

それから、母は誰に対しても優しく思いやり深い人になりました

 

どうやら、過去の記憶も書き換えてしまったようで

昔の自分の言動を全く覚えていないのです

 

でも、私はそれで良かったと思っています

 

今の母が愛しく大好きです

 

でも、かつての母も必死に生きていただけのこと

母なりに・・・・

 

母親との確執を抱える女性はたくさんいると思います

 

どうかその人を母親と思わずに一人の人間として見つめてあげてください

 

この世に完璧な人間がいないように

完璧な親など存在しません

 

その時々にみんな必死に生きてきただけのこと

 

それが正しいか間違っているかなんて関係なくて

 

ただそれしか出来なかった・・・・それだけ

 

 

愛してあげること出来なくてもいい

ただ、一人の人として理解してあげることからはじめて見る

 

自分を我慢する必要もなく

自分を殺す必要もない

 

ただあるがままを受け入れてあるがままに静かに穏やかに受け流していく

 

嵐は永遠ではありません

いつか小春日和もあれば、小雨の日もあって、紺碧の空もある

 

 

私は、母という一人の女性のおかげで多くを学ばせてもらいました

 

母がいる限り、私は生きて彼女からやはり学び続けていくのだと

今は思えるのです

 

母が大好きだから

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(--)m

 

 

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